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床暖房の寿命はどのくらい?長く使うためのコツも種類別に解説

床暖房工事の施工の様子

 

足元からじんわりと温めてくれる床暖房は、人気の暖房設備です。しかし、床暖房の寿命や交換の目安がわからず、どのくらい使用できるのか気になっている方も多いでしょう。そこでこの記事では、床暖房の寿命目安や、床暖房を長く使うためのコツについて解説していきます。

この記事を読むための時間:3分

床暖房の寿命は?

床暖房は電気式と温水式の2つのタイプがあり、それぞれ寿命が異なります。

電気式は30年以上

電気式の床暖房の寿命は、一般的に約30年以上と言われています。電気式の床暖房は、ヒーターが内蔵されたパネルを床下に設置して部屋を暖めます。パネル内部が比較的シンプルな構造なので、通常の使い方をしていれば30年程度は問題なく使用できるでしょう

温水式は10~30年くらい

温水式床暖房の寿命は、一般的に約10年〜30年くらいです。温水式の場合も床下に温水パネルを設置しますが、ヒーターではなくパイプが内臓された温水パネルを使用します。このパイプの中を、ガスや電気で温めたお湯が循環することで部屋を暖めます。

 

温水パネルは30年程度は問題なく使用できますが、温水を作る熱源設備は10年~15年くらい経過すると不具合が出やすくなるので、定期的なメンテナンスが必要になります。

床暖房を長く使うためのコツ

床暖房を長く使うためのコツをご紹介します。

床暖房の上にカーペットを敷かない

床暖房の上には、できるだけ何も敷かないようにしましょう。床暖房の上にカーペットやラグなどを敷くと、床材とカーペットの間に熱がこもり、床材の変形や変色につながる恐れがあります何も敷かないのがベストですが、どうしても敷きたい場合は、毛足の短い床暖房対応のカーペットを使いましょう。

家具の置き方に注意する

床暖房の上に家具を設置する際の注意点は、以下の2点です。

 

  • 重い家具は敷板などを活用する
  • 床暖房の熱の影響を受けやすい家具は設置しない

 

重量のある家具は床暖房への負担が大きいため、家具の脚から床にかかる荷重が分散するよう、敷板などを使って調整する必要がありますまた、床暖房の熱によって調律が狂う可能性があるピアノや、熱歪みが発生する恐れのある無垢材製の家具、熱がこもりやすい下面が平らな大型家具(脚のないソファなど)はできるだけ設置しないようにしましょう。

定期的にメンテナンスを行う

温水式の床暖房の場合、長く使うためには定期的なメンテナンスが欠かせません。ただし、電気の他に熱源によってはガスや灯油なども扱うため、専門業者に依頼する必要があります。定期的に点検を行って適切なメンテナンスを行えば、床暖房の寿命を延ばすことができるでしょう。

床暖房が寿命を迎えたらどうなる?

床暖房の寿命が近づくと、頻繁に修理が必要になり、住宅自体の価値にも影響を与えます。

頻繁に修理が必要になる

床暖房が寿命を迎えると、頻繁に不具合を起こすようになり、修理や交換が必要になります。簡単な故障であれば修理で済むかもしれませんが、部品の保有期限を過ぎていて部品の調達ができない場合は、交換せざるを得ないケースもあります。熱源の交換、パネルの張り替えにはそれぞれ数十万円の費用がかかります。

査定額に影響が出る

床暖房は比較的長期間使用できる暖房設備ではありますが、寿命を迎えて使えなくなってしまうと住宅の査定額に影響を及ぼす可能性があります

床暖房は適切な使用方法で長く安全に活用しよう

床暖房は、使用法のポイントを守れば長く安全に活用できる暖房設備です。電気式の床暖房はほとんどメンテナンスの必要がないのが魅力です。一方温水式の床暖房は定期的なメンテナンスが欠かせませんが、ランニングコストが抑えられるという利点があります。それぞれのライフスタイルに合った床暖房を選び、適切な方法で活用しましょう。

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