断熱塗装の効果は?メリットやデメリット、遮熱塗料との違いも解説
断熱リフォームや、屋根・外壁塗装を検討している人の中には、断熱塗装という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、断熱効果のある塗装であることはわかっていても、実際どのくらい効果があるのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、断熱塗装のメリット・デメリット、断熱塗装の注意点、効果の持続性などについて解説していきます。
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断熱塗料とは?
断熱塗料とは、塗装面の温度上昇を抑制することを目的とした、熱伝導を抑える効果のある塗料のことです。膜厚をつけて熱伝導率を抑え、熱を伝えにくくします。また、一般的な塗料に比べて耐用年数が長いという特徴もあります。
断熱塗装のメリット
断熱塗装を行うことで得られるメリットは、主に以下の4点です。
- 室温を快適に保てる
- 節電効果が期待できる
- 結露が抑えられる
- 防音効果が期待できる
一つずつ詳しく見ていきましょう。
室温を快適に保てる
断熱塗装は、熱伝導を抑えるだけでなく太陽の熱を反射する効果もあるので、気温が高い時期でも室内の温度が上がり過ぎるのを防いで、室内を快適な温度に保ってくれます。また、冬場は暖房で温められた室内の熱を逃がさず暖かく過ごせます。
節電効果が期待できる
断熱塗装をした建物は、断熱塗料の持つ性能により室内の温度を快適に保てるので、冷暖房の稼働を最小限に抑えることができます。使用頻度が減るため消費電力が減り、節電効果が期待できます。
結露が抑えられる
断熱塗装には、建物の劣化につながる結露を抑える効果があります。結露は室内と屋外の温度差が大きいと発生しますが、断熱塗装をすれば外部の熱が穏やかに伝わるため温度差が小さくなり、結露が抑えられます。
防音効果が期待できる
セラミックスが配合された断熱塗料は、一般的な塗料に比べて塗布表面に厚みが出ます。この厚みにより音の振動を抑制できるため、断熱塗装は防音効果も得られます。
断熱塗装のデメリット
断熱塗装のデメリットとしては、以下の2点が考えられます。
- 費用が高い
- 効果が実感しにくいケースがある
費用が高い
断熱塗料は、一般的な塗料に比べて価格が高い傾向にあるため、塗装工事全体にかかるコストも高くなりがちです。塗装にかかる費用は材料費だけではないため、一概に断熱塗装だから高くなるとは言えませんが、断熱塗装をするかどうかは耐久性や費用対効果なども考慮した上で判断することが大切です。
効果が実感しにくいケースがある
その建物にとって最適な断熱工事は造りや状態によって異なるため、断熱塗装をしても効果があまり実感できないケースも存在します。断熱塗料は熱伝導を抑える効果がありますが、近年住宅に使われている断熱材に比べて断熱性能は劣ります。断熱塗装を検討する場合はまず専門家に相談し、施工対象の物件の断熱効果を高めるために最適な方法を判断してもらうことをおすすめします。
断熱塗装の注意点
ここからは、断熱塗装を行う際の注意点をご紹介します。
色選びに注意しよう
断熱塗料の効果は、色によっても左右されます。例えば黒などの濃い色は光を反射しにくいため、白系の塗料に比べて断熱効果は得られにくいです。より断熱効果を得たいのであれば、白などの淡い色を選ぶようにしましょう。
天井裏の断熱状態をチェックしよう
断熱塗装の効果があまり感じられない場合、天井裏の断熱材が影響していることがあります。屋根と室内に断熱材がない、または腐食して断熱効果が失われている場合、屋根に断熱塗装をしても室内に熱が伝わりやすく、断熱効果はあまり感じられないでしょう。断熱塗装をする際には、断熱材の点検も同時に行うのがおすすめです。
断熱塗料と遮熱塗料は何が違う?
断熱塗料と遮熱塗料は一見同じように思うかもしれませんが、実は大きな違いがあります。遮熱塗料は赤外線を反射する機能に特化した塗料ですが、断熱塗料の場合はそれに加えて熱を伝えにくくする機能も備えています。つまり、遮熱塗料は夏の暑さ対策に効果を発揮しますが、断熱塗料は室内の暖かい空気を逃がさない保温効果もあるため、暑さ対策だけでなく冬の寒さ対策にも効果を発揮します。
断熱塗装はメリット・デメリットを踏まえた上で効果的に活用しよう
断熱塗装には、断熱効果を高めること以外にも、結露防止や防音効果が得られるなどのメリットがあり、上手く活用することで住まいの快適性を高めることができます。ですが、他の住宅断熱との兼ね合いによってはあまり効果が実感できないケースもあるため、まずは施工物件の現状をしっかり把握した上で判断することが大切です。