子供部屋は南向きが良い?方角別にメリット・デメリットを解説
子供部屋を設ける際、部屋の方角はの大切なポイントのひとつです。「子供部屋は日当たりの良い南向きにしたい」と考える人は多いですが、南向きの部屋にはメリットだけではなくデメリットもあるので、安易に決めるのは避けるべきです。
本記事では、子供部屋の方角が重要な理由と、方角別のメリット・デメリットを解説します。部屋の方角は簡単に変更できないため、これから子供部屋の新設、増築を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むための時間:3分
子供部屋の方角が重要な理由
子供部屋は、就寝以外にも勉強したり遊んだりと、長い時間を過ごす空間です。方角を適当に考えてしまうと過ごしにくくなり、健康を害したり勉強に集中できなかったりと悪影響を及ぼす恐れがあります。そのため部屋を設ける際は、居心地の良さと関係が深い方角選びが重要になるのです。
【方角別】子供部屋のメリット・デメリット
方角が子供部屋に与える影響について、メリット・デメリットを解説します。
北
北向きの部屋は日当たりが悪く、湿気が籠りカビが発生しやすいデメリットがあります。カビは健康に悪影響を及ぼす恐れがあるため、除湿器を使用するなどして湿気対策を取る必要があります。
また、日当たりが悪いと部屋の温度が上がりにくいため、冬場は寒さを感じやすいでしょう。一方、夏場は比較的涼しいため、快適に過ごしやすいメリットがあります。また、直射日光が差し込みにくく、柔らかな光が長時間続くので、落ち着いて勉強できることも利点として挙げられます。
東
人は朝起きた際、日光を浴びることで体内時計がリセットされて、身体が活動モードに入ります。そのため、朝日が昇る方角である東向きの部屋は、朝起きた時に日光を浴びて生活リズムを整えやすいことがメリットです。
しかし、朝以外は日光が当たらないため、午後は部屋が暗くなり室内温度が上がりにくくなってしまいます。特に冬場は他の部屋より寒さを感じやすくなるため、暖房器具を使い室温を調整しましょう。
西
西向きの部屋は午後に日差しが差し込むので、冬は室温が上がりやすく暖房費を抑えられます。一方、夏場は強い日差しが長時間入り込んできて、室温が上がるため過ごしにくい環境になってしまいます。眩しさも感じやすくなり、勉強に集中できなくなることもデメリットとして挙げられます。
西向きに子供部屋を設ける場合は、窓を小さくする、遮光・断熱カーテンを取り付けるなど、日差しによる影響を抑えるための工夫が必要です。
南
南は日当たりが良いため、人気の方角です。しかし、日当たりが良いということは、室温が上がりやすいということでもあります。夏場は室温が上がりやすいため過ごしにくく、冷房を長時間稼働させなければならず、光熱費がかさんでしまうでしょう。また、長時間紫外線が部屋に入り込むため、壁紙や床、家具、本などが日焼けで傷みやすくなってしまいます。
子供部屋を南向きに設けるのであれば、日差しのメリットだけではなく、デメリットについても考慮して判断する必要があります。
子供部屋の方角はメリット・デメリットを考慮して決めよう
子供部屋を設ける際、日当たりが良いからという理由だけで南向きを選ぶと、夏場に室温が上がりやすかったり、家具や教科書などの書籍が日焼けで劣化してしまったりする恐れがあります。
また避けられがちな北向きは、確かに日差しが差し込みにくいというデメリットがある一方、勉強に集中できる環境を整えやすいメリットがあります。このように各方角には、メリットとデメリットがどちらもあるため、子供部屋を設ける際は方角の特徴をしっかり把握して、子供が最も快適に過ごせる位置に設けましょう。