和室をリフォームする時の注意点は?具体的な失敗事例も合わせて解説
和室は、リフォームすることで生活しやすい環境にできます。しかし、ポイントを意識してリフォームしなければ、デメリットを被る可能性があるでしょう。この記事では、和室をリフォームする時の注意点について解説します。具体的な失敗例も合わせて解説するため、和室リフォームをお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
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和室をリフォームする時の注意点
和室をリフォームする時の注意点は、以下の5つです。
- 防音対策を行う
- 暑さ対策を行う
- 耐久性を考慮する
- 床の高さを均一にする
- 他の部屋とのバランスを考える
それぞれ解説していきます。
防音対策を行う
畳には吸音性があるため、フローリングに変更すると防音性や遮音性が下がります。そのため、マンションでリフォームする場合は騒音トラブルにつながるリスクが高まります。ただし防音性能が高い床材もあるため、適切な種類を導入すれば問題ないでしょう。
暑さ対策を行う
畳には、湿度が高い時には吸湿し、乾燥している時には湿気を放出する調湿機能が備わっています。畳をフローリングに変えた場合、調湿機能が失われるため夏の暑さを感じやすくなるでしょう。暑い夏を快適に乗り切るためには、エアコンの設置や断熱リフォームなどの暑さ対策が必要です。
耐久性を考慮する
畳は耐久性が弱いため、擦れたり傷がついたりしやすいです。耐久性の高い畳を選ぶことで傷みづらくなり、お手入れの負担を軽減できるでしょう。近年では縁のない畳が流行していますが、縁のある畳と比べると耐久性が低いため注意が必要です。和紙畳であればデザイン性が高く劣化もしづらいため、扱いやすいでしょう。ただし、調湿効果やい草の香りはありません。
床の高さを均一にする
畳をリフォームする時には、厚さにも十分考慮することが大切です。畳は厚みがあるため、和室へ続く床と段差が生じやすいです。特に子どもや高齢者がいる家庭の場合、転倒して怪我につながる恐れがあるでしょう。できるだけ厚みが薄い畳を選ぶと、床の高さが均一に近づくため怪我の防止につながります。
他の部屋とのバランスを考える
和室のリフォームをする時には、他の部屋とのバランスを考えることが大切です。隣接する部屋と調和のとれた和室にすることで、室内全体の雰囲気がまとまるでしょう。インテリアにモダンなものを取り入れたり、和洋どちらとも相性の良い引き戸を選択したりすることも効果的です。
和室リフォームの失敗例
ここからは、以下3つの和室リフォームの失敗例について解説します。
- 騒音問題へ発展した
- 快適性が失われた
- 部屋の統一感がなくなった
これらのポイントには気をつけて、リフォームを依頼してください。
騒音問題へ発展した
和室から洋室にリフォームした際に、十分な防音対策を行わなかった結果、騒音問題へ発展した例があります。マンションや集合住宅の場合、畳がなくなることで防音効果が薄れ、下の部屋や隣の部屋へ音が漏れやすくなるため注意が必要です。
快適性が失われた
畳には調湿効果があるため、夏の暑さを軽減しやすいです。フローリングにすることで湿気が高まりやすくなり、夏の暑さを不快に感じる方もいます。
部屋の統一感がなくなった
和室をフルリフォームする場合は、部屋全体に統一感を出しやすいです。しかし、ふすまや畳などの一部分のみリフォームする場合、他の部分との統一感がなくなりバランスが悪くなることがあります。部屋全体の調和をとるためには、使用する素材や色味などを吟味することが大切です。
注意点を十分に考慮して和室リフォームをしよう!
和室をリフォームする時には、防音対策や暑さ対策などを行うことが大切です。注意点を十分考慮してリフォームを行うことで、快適さを維持しながらリラックスして過ごせるでしょう。