浴室暖房は後付けできる?種類や設置方法、取り付け工事費用目安も
体をゆっくり温めながらリラックスできる入浴時間は、毎日の生活の中で癒されるひと時ですが、中には「冬場の入浴は浴室が寒くてストレスを感じる」という方もいるでしょう。そんな時に便利な設備が浴室暖房ですが、後付けできるのか気になりますよね。そこでこの記事では、浴室暖房は後付け可能なのか、設置方法や機器の種類、取り付け工事費用などについて解説していきます。
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浴室暖房は後付け可能?
結論から言うと、浴室暖房はほとんどの浴室で後付けできます。ただし、浴室の構造によっては希望の箇所に取り付けられないケースもあるので、まずは専門業者に相談してみましょう。
目安として、浴室の天井に換気扇がついていれば、換気ダクトや電気配線が備わっていることになるので比較的簡単に浴室暖房を取り付けることができます。逆に、「換気扇がついていない」「換気扇と照明の位置が近い」「浴室暖房を設置するためのフラットなスペースがない」といった場合は設置が難しくなるため、確認が必要です。
浴室暖房乾燥機の設置方法
浴室暖房乾燥機は、設置方法の違いによって以下の3タイプに分かれます。
- 天井埋め込みタイプ
- 天井付けタイプ
- 壁付けタイプ
一つずつ詳しく見ていきましょう。
天井埋め込みタイプ
浴室暖房乾燥機で一番オーソドックスなのが天井に埋め込むタイプです。ビルトインタイプと呼ばれることもあり、天井と段差がなくすっきりと設置できるのが特徴です。天井埋め込みタイプを取り付けるためには、機器を埋め込むための開口部と、天井裏のスペースが必要です。在来工法の浴室では天井裏にスペースがない場合があるので、リフォーム業者に一度確認してもらうことをおすすめします。
天井付けタイプ
二つ目は天井付けタイプです。天井裏にスペースがない場合は、埋め込まずに上から設置するこのタイプがおすすめです。ただし、天井に機器を支える強度が必要なので、材質によっては補強工事をしなければならないケースもあります。
壁付けタイプ
天井に取り付けできない場合は、壁に取り付けるタイプを選択することもできます。換気扇が壁にある場合、開口部を利用して後付け可能で、天井に埋め込むよりも簡単な工事で済むためコストが抑えられる利点もあります。
浴室暖房乾燥機の種類
浴室暖房乾燥機にはガス式と電気式があり、それぞれ異なる特徴があります。詳しく見ていきましょう。
ガス式
ガス式の浴室暖房乾燥機は、ガスを熱源にしてお湯を温め、循環させて暖房・乾燥を行います。電気式よりもパワフルで、お湯が温まるまでの時間が短いというメリットがあります。しかし、熱源機の取り付けが必要なため、取り付け工事費用は高めです。
電気式
電気を熱源とする浴室暖房乾燥機は、ヒーター式とヒートポンプ式の2種類があります。ヒーター式は、本体が熱源となって熱を作り出し温風を出す仕組みです。ヒートポンプ式は浴室外の空気の力で循環させて温風を出す仕組みで、ヒーター式に比べて省エネルギーで稼働できるという利点があります。
電気式は熱源機不要で比較的簡単に取り付けられるので初期費用が安く抑えられますが、光熱費が高くなりがちな傾向にあります。
浴室暖房乾燥機を後付けする時にかかる費用
ここでは、浴室暖房乾燥機を後付けする際にかかる費用相場について解説します。
電気式浴室暖房乾燥機の取り付け工事費用
電気式の場合は、本体と工事費用を合わせて約15万円程度~が目安となります。本体価格は機種によって差があり、既存の換気扇などを処分してもらう場合は処分費もかかります。
ガス式浴室暖房乾燥機の取り付け工事費用
ガス式の場合は本体の他に熱源機も取り付けなければならないため、工事費用も合わせて約25万円~が目安となります。機器の費用だけでなく、工事費用においても電気式後付け工事より高額になります。
浴室暖房乾燥機で暮らしの快適性を高めよう
浴室暖房乾燥機は、冬場の浴室を温めてくれるだけでなく、浴室を換気してカビを防いだり、ジメジメした時期の洗濯物を乾かしてくれたりと様々なシーンで活躍してくれます。浴室暖房はほとんどの場合後付け可能ですが、浴室の造りによっては設置できるタイプが限られる場合があるので、設置を検討する場合はまずリフォーム会社に相談してみましょう。