家のリフォームは最低限どこまでやるべき?優先順位や最新設備を解説
リフォームをしたいと思っても、どこからやるべきなのか、最低限どこまでやればいいのかと悩む人も多くいます。そこで今回は、家のリフォームをする際の優先度の付け方や、最初にチェックするべきポイントを紹介します。
この記事を読むための時間:3分
最低限リフォームする箇所は、築年数で変わる
リフォームの必要性は築年数に比例します。そのため、リフォームを行うべき場所は、築年数を基準にして考えていきましょう。例えば、築10年前後で最低限行いたいリフォームは「壁紙」と「給湯器」です。故障する前に交換しないと生活に影響が出るので、早めのリフォームが必要になります。
また、築20年以降で最低限行いたいリフォームは「水回り」と「床」です。特に水回りは給排水管の劣化が気になる時期。給水管の破裂や水漏れを起こす前にチェックしておきましょう。このように、リフォームするべき箇所は築年数で変わります。そのためリフォーム時期が近い設備は、注意しながら使用することで、不具合の早期発見にも繋がります。
リフォーム箇所に優先順位をつけるには
リフォームを決定しても、優先順位をつけるのは難しいでしょう。以下に、優先順位をつけるには、どのようなポイントに注目すれば良いのかを紹介します。
生活への影響で決める
まずは、生活への影響度が高い箇所のリフォームがおすすめです。例えば以下のような箇所が該当します。
- ヒビが入った外壁
- 建付けが悪いドア
- カビや汚れが取れない水回り
それぞれの家庭によって、気になる場所は変わってきます。そのため、家族で話し合い「ここが綺麗になったら生活が便利になる」という箇所の優先順位をつけることが大切です。
設備の傷み具合で決める
床の腐食、屋根や外壁のサビなど、ひどく劣化している箇所はリフォームの優先順位を高めましょう。しかしこうした部分は、普段の生活では目にしないため、どこまで劣化したのかがわかりにくいのが難点です。そんな時は中古住宅を対象とした「住宅診断」がおすすめです。プロの診断で、設備の傷みを確認し、早急な対策を検討しましょう。
基本的には外側を優先する
家のリフォームは、外側を優先的に行いましょう。外側の劣化は漏水や雨漏りにつながり、内側が影響を受けて再リフォームとなる恐れがあるためです。再リフォームになれば、余計な費用がかさむだけでなく、打ち合わせや施工時間も無駄になります。どうしても普段使う部分を先にリフォームしたくなりますが、まずは屋根や外壁に問題がないかを確認しましょう。
優先順位が高いリフォーム
リフォームは、修復だけでなく最新設備へのアップグレードも可能です。設備によっては、今の生活が断然快適になり、安全性もアップします。ここでは、おすすめの性能を紹介します。
断熱性能
断熱性能を高めると、室内の気温を快適に保てるため、冬は暖かく夏は涼しい部屋になります。室温の安定はヒートショックなどの事故の予防にも役立ちます。また断熱性能が高いと、結露の発生も減り、カビや家の腐食といったリスクの軽減も可能です。家の劣化をゆるやかにする断熱性のリフォームは、長い目で見るとコスパの良いものとなるのです。
耐震性能
耐震性能は、住宅や命を守るために欠かせない性能です。現在の住宅は耐震性の基準が厳しくなっているとはいえ、実際の性能は自分の目で見て判断ができません。そこでまずは住んでいる自治体や、各種団体の相談窓口に連絡して「耐震診断」を行いましょう。築年数や条件によっては無料で診断を受けられます。
耐震工事には、自治体からの補助金が出る場合もあるので、万が一に備え、耐震リフォームの優先度は上げておきましょう。
バリアフリー
バリアフリー化のリフォームは未来への保険です。誰しも年齢を重ねれば体は衰え、日常生活で困難な場面も出てきます。そのため、将来を見越して家の中の段差をなくす、手すりを設置するなど、取り入れやすいバリアフリー化を検討するのがおすすめです。バリアフリーリフォームにも補助金制度などが利用可能なので、あらかじめ自治体のホームページを確認しておきましょう。
リフォーム箇所は、生活スタイルに合わせて検討しよう
住宅は個々の生活環境により、劣化速度もさまざまです。そのためリフォームを検討する場合には、まずは自宅のどの場所からチェックするべきかを考えましょう。今回ご紹介した優先順位の付け方を参考にして、できるだけ費用を抑えた効率的なリフォームを検討してみてください。